中田英寿引退

Dear HIDE

お疲れ様。突然の引退発表驚きました。てっきり今大会での代表引退だとばかり思っていたので。こういう引退の仕方はあなたらしいと言えばあなたらしいのでしょうか?僕には勿体無いような気もします。

僕にとってHIDEの思い出はというとあのジョホールバルでの一戦ではなく(確かにジョホールバルでの試合は代表をワールドカップへ導いたとても大事な試合だったけれど。)やはりセリエAでのデビュー戦になります。セリエでのデビュー戦、あのユベントス相手に2ゴール決めた試合・・結果は3-4だったかな?負けてしまったけどあの雲の上のような存在のユベントスデルピエロジダンらを擁するユーベ相手に「本当に日本人が通用するんだぁ・・」って眠い目を擦りながらwowowを見ていた僕を心底驚かせてくれました。そしてペルージャからローマへの移籍。ローマには王子様トッティがいましたね。でも確かにあの時は「NAKATAはパスではトッティより上だよ」というイタリア人の論調だった。僕はむしろ総合的に見てもトッティよりも上なんじゃないかと、あの時本当にそう思ってる自分がいた。僕が卒業旅行でローマに行った2000年2月。あなたはローマ移籍後初ゴールをあげました。スタジアムで試合を見ることは出来なかったけど翌日のガゼッタで、移動の機内で乗り合わせたイタリア人に「ナカータ」と話しかけられとても誇らしい気分になりました。結局翌シーズンのスクデットを置き土産にパルマへと移籍するわけだけどローマのスクデットもあなたなしでは成しえなかったものと思います。途中出場のユーベ戦での起死回生のミドルシュート。あれも忘れることができない1シーンです。
パルマは僕が一番応援していたチームだったので来てくれた時は本当に嬉しかった。急にパルマが取り上げられることが多くなって最初はちょっと戸惑ったけどね。パルマ以降でのクラブでは怪我もありいろいろな問題もあって常にベストの状態では無かったのかな?もう一度代表では無くクラブレベルでヨーロッパのトップの戦いをしているあなたを見たかったです。
長くなってしまったけど、でも、あの瞬間、ローマのショーグンとして本当にトッティからポジションを奪ってしまうんではないかと信じさせてくれた、夢を見せてくれたあの時の興奮は今でも僕は忘れていません。来シーズンスカパーをつけてもあなたのプレーが見れないなんてとても想像がつかないよね。でもとりあえず僕からも言わせてください。ありがとう、お疲れ様。

from Roby



中田選手の引退ということで今日の日記は彼への僕からの手紙としてみました。あまりにも急なことでまだ気持ちの整理がつかないけどでも特に中田英寿という男はこういうやめかたが似合うのかなぁとも思ってしまいます。